唐時代(晩唐9世紀ごろ)
長沙窯

全長約 7.5cm 高約 6.5cm

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長沙窯の獣形玩具(水滴)です。

唐時代は多くの名窯が勃興し隆盛を極めましたが
なかでも民窯の長沙窯は商品市場において
需要を勝ち取るために、創意工夫をもって
陶製品を生産し、独自の立ち位置を確立しました。
安定した社会と豊かな生活の到来に伴い
日常生活のための製品を焼いたのが長沙窯です。

そのため子どものための玩具も出現しました。
子どもの小さな手でも容易に
持つことができる大きさで、
粗雑に扱っても壊れるほどの精巧さがない
点が特徴で、身近な生き物を象った
ユニークで愛らしい作品の数々が
遺されています。

本品は獣を模した玩具(水滴)です。
背中に輪が付いており、紐を通して
提げて持ち歩くことが可能です。
足が短く、ふくよかな体型で、
左後ろ足は跳ねてスキップしているかのようです。
唐時代の子どもたちが遊んでいたものと
考えると、なんとも微笑ましい気持ちになります。

口部分にソゲがあります。
補修はみられません。
資料が付属します。

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※照明などにより実物の色が写真と
多少異なって見える場合が有りますのでご了承下さい。
※大きさはおよそのサイズです。
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